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育児や日常のよろずのコトを徒然なるままに・・・。出産回顧録も気まぐれに更新中です。
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ありえない。 2005年 05月 27日
ちょっと遅ればせながら、JR脱線事故について・・・。
安全について、企業の経営について、人の運命について、報道のあり方について・・・etc。
人それぞれいろんなことを感じただろうと思う。
ちなみに、ダンナの弟がJR東日本に勤めていて、いずれは運転士になる予定なので、ダンナのお母さん(私には姑だね)は、当初、運転士の適正を疑問視するような報道が前面に出ていたときは、「他人事とは思えない」と、たいそう心を痛めていた。確かに、私も身内にJR関係者がいなかったら、事故に対する見方はもう少し違っていただろうと思う。

ところで。

事故の翌日、バスに乗っていたときのこと。
乗り合わせていた女子高生3人組の一人が何かのキッカケで言い出した。

「ていうか、あの脱線事故、すごくない?」
(すごくない?の部分のイントネーションはもちろん、「す」が低くて「ごく」が高い。「カレシ」の今っぽいイントネーションですな)

そして一人が答える。

「ていうか、ありえなくない?」



「ありえない」というのは近頃、私のようなオバサンでもふざけて使う流行語になったようだ。
「ありえなくない?」と疑問系にする場合、もちろんイントネーションとしては「あ」が低くて後はあがっていく。

確かにあってはいけない事故だ。間違っていないかも、その感想。
でも、なんだろう。公共の場、バスの車内で、乗客全員に聞こえるような大きな、そして妙に明るい声で「ありえなくない?」で片付けてしまう少女たちに、なんとも言えない空虚さを感じた。





最近の若者の言葉は、焦点をぼかそうとする傾向がある、と、よく言われる。
「ていうか」「みたいな」「~っぽい」「~系」など。
人間関係を円滑にするために、ちょっとオブラートに包んでる、らしい?
まぁそれはわかるとしても、私がちょっといただけないのは、何でも茶化してしまう、オチをつけてしまう風潮。
お笑いブームも結構なのだけれど、毒のある面白さがないとツマラナイということにされてしまう。
何か、真剣になることをカッコ悪いと思うような、いや、深刻になるのを怖がっているような印象を受けるのは私だけ?

不幸な事件や事故を、「ありえない」と自分の周りから排除してしまう。
もちろん、彼女たちだって話してみればいろいろまじめに考えていたり、非常にしっかりしていたりするんだろう。でもなんで、そういう自分を隠して、友達とは面白おかしく会話をしたがるんだろう。

・・・めずらしくまじめに語ってみたけれど、結局結論が導き出せなくてまとまらなくなってしまった、みたいな。
ちょっと試しに、トラックバックカテゴリ:ニュース・評論にTBしてみました。
by akisa1106 | 2005-05-27 21:45 | たまには考える
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