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育児や日常のよろずのコトを徒然なるままに・・・。出産回顧録も気まぐれに更新中です。
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命日。 2006年 07月 30日
今日は、とってもお世話になったAさんの命日でした。
亡くなって3年。やっと、お墓参りに行くことができました。
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花束を買って、横浜からさらに電車で40分ほど・・・。
一緒に行ってもらうはずの人たちが遅れたので、一人。
電車はすいていて、ボックス席を独り占め。
おかげでちょっとした一人旅気分でした。




Aさんは、私が昔コーラスをやらせてもらっていたバンドのギタリストでした。
初めて一緒にライブをやったのは、もう10年以上前です。
それから3~4年お世話になったでしょうか。

愛妻家で息子にメロメロ、少々融通がきかないくらい真面目で、人のことまで真剣に悩んでくれて、いつも和やかなムードで、「いい人」とはまさにAさんのような人のことを言うんだ、と思ってました。
奥様も明るくて気さくなお姉さんと言う感じで、悩み多き年頃だった私は、時々夜中にたずねて行って奥様とAさんに話を聞いてもらったりして、音楽だけでなく精神的にも本当に世話になりまくりでした。

最後に会ったのは5年前、私の結婚式の2次会でした。
プロ並みのすばらしい演奏で入場の音楽まで演奏してくれました。
ビンゴゲームで「ゆうパック」の明太子を当てて、頼んでもいないのにマイクジャックして
「akisa!おめでとう~!」なんて、叫んでくれちゃって。
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それから1年ちょっと経ち、私が妊娠したことがわかった頃、コーラスを一緒にやっていたねぇさんから電話がきました。

「あのね。。。Aさんが肺がんになっちゃったの。もう、手遅れらしいんだ。。。」

「それでね、Aさんがもう一度あのバンドやりたいって言ってるの。体調の良いときを選んで、1回ライブやりたいねって。akisa、できる?」

それは絶対やりたい、と思ったけれど、なんせそのときの私は妊娠初期。
時期にもよるけど、できるだけのことはさせてもらう、と答えておきました。

でも結局・・・それは実現しませんでした。

訃報が届いたのは、3年前の今日、7月30日。Aさん、43歳。
小学校2年生の長男と、まだ3~4歳の次男を遺して。
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私はその時、出産目前で実家に帰っていました。
何人かの関係者に訃報を電話で伝え、自分もお通夜に行きたかったのですが、電車で1時間ほどかかるため、母にも反対されて行かれませんでした。
予定日まで10日ほどだったし。(結局、その3日後には陣痛がきました)

そのまま、命日にお花を送ったりするだけで、一度もお墓にも行けず、今日まで。

向かう電車の中では複雑な気持ちでした。

やっと行ける、という気持ちと、行ったらAさんが亡くなった事が突然現実になってしまうような恐怖。
そうなんです。私、3年も経っていると言うのに、まだ実感してなかったんです。
ご無沙汰したまま亡くなってしまって、なんだか、またあの家をたずねていけば、奥様と一緒に「お~、akisa~おつかれおつかれ~」と迎えてくれそうで。
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着いたときに奥様があの明るい笑顔で「akisa~!久しぶり~!来てくれてありがと~!」と
出迎えてくれて、それだけでもう、涙が出ちゃった。
そして、息子たちが大きくなっていて(次男は初めて会った)、それに感動してまたうるうる。

まずはご自宅の位牌にお線香をあげたのですが、「Aさん~、ごめんね~やっと来たよ~」と挨拶したとたん、やっぱり泣けてきちゃいました。満面の笑みのAさんの遺影。
でもそのときはバタバタとお墓への移動をしなければならず、ぐっとこらえました。

もうそれからは、涙腺がこわれちゃって。
お墓の後は居酒屋で飲み会。しんみりなんかせず、Aさんも大好きだったビールで盛り上がったのですが、ちょっと思い出話をしちゃうともう、涙がぽろぽろ出ちゃう。

Aさんのお宅へまた戻り、お線香をあげてまた涙。
昔のライブのビデオを見ているときは、自分の歌がはずかしかったり音楽談義に花が咲いたりで笑って話せているんだけど。
そして、来年の命日あたりには、追悼ライブを実現させよう、とみんなで盛り上がりました。あのバンドのボーカルも海外赴任が終わるし、復活だ!と。

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帰りがけにAさんの親友だったベースのおっさんが、一人、暗い部屋で遺影に話しかけていた。

さっきまで、飲んではしゃいで、音楽の話と下ネタで大暴走して、バンド復活の話で大盛り上がりしていたのに。

遺影に顔をつけるようにして小声で話しかけてる。

私が部屋に入って行くと、「できるかなぁ、復活。めんどくせぇな」とぼそっと言う。

この「めんどくせぇな」は、このおっさんの独特の表現方法。
本当は、人一倍やりたいんだと思う。やったらものすごく真剣になるんだと思う。
だからこそ、「めんどくさい」んだと思う。
亡くなった人のために、と集まって、なつかしいメンバーで演奏して、「天国で聴いてるか~?」なんて言って、あぁ楽しかったね、と終わらせるだけで満足することができなくなってしまうんだと思う。
Aさんとおっさんは、専門学校時代からの親友だそうで、20年以上一緒に演奏してきた。
私が歌わせてもらっていたバンドも、もともとはその二人で始めたバンド。私が参加するよりずっと前からおっさんとAさんが中心になって活動してきた。

「オレ、弾けるかなぁ。復活しても、ギターはAじゃないんだぜ?こいつ、やってほしいと思うのかなぁ」

私も、ちょっと複雑でした。
復活するなら、誰かがAさんの代わりにギターを弾くだろう。
そのときに、どういう気持ちになるのか、私自身予想がつかない。
頭では、「これはこれ。」と新しい演奏を楽しめるだろうと考えることができるんだけど。

でも、私は
「やろうよ。やってほしいってAさんなら言うと思うよ。だってあんなにもう一度やりたがってたじゃん。あのバンド、完結してないんだもの。一度、やっておくべきだと思うよ」としか言えない。
おっさんも、
「そうだよな。やれって言うんだろうな、こいつは。うん、やれるかな。やろうな。どうしてもAじゃなきゃダメだと思ったら、ギター無しにしてもいいしな」。
そしてまた、遺影につぶやくように

「なんでこいつが死んじまったんだろうなぁ」。

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神様は、時々本当に意地悪だ。
なんでこんなにいい人が、早死にしちゃうんだろう。
ギターだって、同じように弾ける人がなかなかいないくらい、素晴らしくって。

このおっさんが一番、Aさんの死を現実として受け止められずにいるのかもしれない。
受け止めたくないのかもしれない。
口では、「あんなふうにいろいろ悩むから、すぐ死んじゃうんだよ」とか、軽口叩いてるのに。
予想はしていたけれど、その姿は予想以上に私にショックを与えました。

男の人の友情っていいな、と思うことはよくあるけれど、こんな形でその友情を見せつけられることになるなんて。

でもきっと、Aさんは笑ってる。
「なに言ってるんだよ~。復活してくれよ~。オレ、聴くからさぁ~」って。
おっさんの暴走を、おだやかに、でも結構ビシッといさめることができるのは、Aさんだけだったから、「Dく~ん(おっさん)、わがまま言わないでやれよ~」と笑いながら言いそう。


私は、亡くなった人の供養って、生きて残った人が自分のためにするんだと思ってる。
その人を亡くした悲しみ、生きているときにしてあげられなかったことへの後悔。そんな気持ちを慰めたり罪滅ぼしをしたりして、また明日から生きていけるように。
でもそのためには、「もうこの人は帰ってこない」としっかりと認識しなくちゃならない。

おっさんは、このへんが頭でわかっていても、気持ちがついていかないんだろうな。
だけど、「やりたい」気持ちも一番強いのがこのおっさん。きっと、やってくれるだろう。
帰るときには、「よ~し、じゃぁやるぞ~!」といつもの調子で言っていた。
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さて、復活なるか!?
私は?声出るの?衣装着れるの?リハーサルなんか行けるの?ムスメどうすんの!?

今日もいちにち、けんいちうぢはムスメのお守り。
すっかり夜中になって帰ったら、二人とも熟睡してました。お疲れ様。
バンドのリハーサル行かせてなんて言って、週一ペースでムスメをまかせたら、さすがにけんいちうぢ、怒るかなぁ・・・。
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by akisa1106 | 2006-07-30 23:59 | 日記的なもの
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Profile
Name: Akisa(♀)
Birthday: NOV.6
Blood Type: O
Address: Yokohama
Family:
ダンナ(けんいちうぢ)
ムスメ(もちゅ)
2003年8月生

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